しょう【宵】
[常用漢字] [音]ショウ(セウ)(呉)(漢) [訓]よい 〈ショウ〉 1 夜。「終宵・徹宵」 2 よいのうち。「秋宵・春宵・良宵」 〈よい〉「宵闇(よいやみ)/今宵(こよい)」
しょうい‐かんしょく【宵衣旰食】
《「唐書」劉蕡伝から》夜がまだ明けきらぬうちに起きて衣服を着け、夜遅く食事をとること。天子が政治に精励することをいう。宵旰。
しょう‐かん【宵旰】
「宵衣旰食(しょういかんしょく)」の略。
よい【宵】
1 日が暮れてまだ間もないころ。古代では夜を3区分した一つで、日暮れから夜中までの間。初夜。「—のうちから床に就く」「—過ぐるほど、すこし寝入り給へるに」〈源・夕顔〉 2 祭りなど、特定の日の前...
よい‐い【宵居】
夜遅くまで起きていること。「うちとけたる—のほど、やをら入り給ひて」〈源・末摘花〉
よい‐こうしん【宵庚申】
《「よいごうしん」とも》庚申待ちの前夜。「—を精進のだしに使うて」〈浄・二つ腹帯〉
よい‐ごし【宵越し】
前夜から次の日まで持ち越すこと。「—のお茶」
宵越(よいご)しの銭(ぜに)は持(も)たない
その日に得た収入はその日のうちに使い果たす。金銭に執着しない江戸っ子の気性をいった言葉。宵越しの銭は使わない。
よい‐だち【宵立ち】
1 宵のうちに出発すること。また、その人。 2 遊里で、朝までの揚げ代を支払った客が、宵のうちに帰ること。また、その客。「今—の客を帰した」〈洒・寸南破良意〉
よいっ‐ぱり【宵っ張り】
夜遅くまで起きていること。また、そのような習慣の人。