さび‐もの【寂物】
茶道で、新規の道具に対して、寂(さび)のある古い道具。わびもの。
さ・びる【寂びる】
[動バ上一][文]さ・ぶ[バ上二]《「荒(さ)ぶ」に由来する語で、古びるところから》 1 古くなって特有の趣が出る。古めかしい味わいがある。もの静かで趣がある。「谷中感応寺の…或は清らかに或は—...
さび・る【寂る/荒びる】
[動ラ下二]「さびれる」の文語形。
さび・れる【寂れる/荒びれる】
[動ラ下一][文]さび・る[ラ下二] 1 活気がなくなって寂しくなる。ひっそりする。「—・れた冬の浜辺」「—・れた町」 2 勢いが衰える。「虫の音が—・れる」
さ・ぶ【寂ぶ】
[動バ上二]「さ(寂)びる」の文語形。
さぶ・し【寂し/淋し】
[形シク]《動詞「さ(荒)ぶ」の形容詞化で、「さびし(さびしい)」の古形》本来あるはずのものが欠けていて、気持ちが満たされない。心楽しくない。さびしい。「桜花今そ盛りと人は言へど我は—・しも君と...
さみし・い【寂しい/淋しい】
[形][文]さみ・し[シク]「さびしい」の音変化。「生まれて初めて—・い正月をしました」〈蘆花・思出の記〉 [補説]近世以降、「さびしい」「さみしい」両形用いられてきたが、現在は放送用語などで「...
さみしの【寂野】
沢田ふじ子による短編時代小説。また、同作を表題作とする短編小説集。昭和56年(1981)刊。小説集には他に「石女」「無名記」などの作品を収める。
さむし・い【寂しい/淋しい】
[形][文]さむ・し[シク]《「さぶし」の音変化》さびしい。「たった一人で—・くって堪らないから」〈漱石・行人〉
じゃく【寂】
[名] 1 仏語。仏道の修行により、生死を超越した悟りの境地に入ること。 2 僧が死んだことを表す語。年月日の下に付けて用いる。「明治九年—」 [ト・タル][文][形動タリ]まったく音がしな...