じゃく【寂】
[常用漢字] [音]ジャク(呉) セキ(漢) [訓]さび さびしい さびれる 〈ジャク〉 1 ひっそりと静かなさま。さびしい。「寂寂・寂然(じゃくねん)・寂寞(じゃくまく)/閑寂・静寂・幽寂」...
じゃく‐じゃく【寂寂】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 ひっそりとして寂しいさま。「—たる無人の境に」〈荷風・ふらんす物語〉 2 無心なさま。何も考えることのないさま。「心に妄想を払って、—としてぞ居たりける」〈太...
じゃく‐じょう【寂静】
[名・形動] 1 ひっそりとしてもの静かなこと。また、そのさま。静寂。「洞窟の中の夜の—のうちに、こだまする迄になった」〈菊池寛・恩讐の彼方に〉 2 仏語。煩悩(ぼんのう)を離れ、苦しみを去った...
じゃく・する【寂する】
[動サ変][文]じゃく・す[サ変]僧侶が死ぬ。入寂する。「住職は昨年—・した」
じゃくち‐きょう【寂地峡】
山口県東部、寂地山に源を発した錦(にしき)川の支流宇佐川最上流の寂地川が刻む峡谷。十八滝と呼ばれる長さ3.5キロメートルの犬戻(いぬもどし)峡と5か所の滝が連続して落下する長さ1キロメートルの竜...
じゃくち‐さん【寂地山】
山口県東部、島根県との境にある山。県最高峰で、標高1337メートル。西中国山地の主峰。山頂付近はカタクリの群生地、また全山ブナの原生林で、寂地スギが混生している。寂地峡は渓谷美にすぐれる。西中国...
じゃくちょう‐き【寂聴忌】
瀬戸内寂聴の忌日。11月9日。
じゃく‐ねん【寂念】
仏語。雑念を取り去った静かな心。
じゃく‐ぜん【寂然】
[ト・タル][文][形動タリ]⇒じゃくねん(寂然)
じゃく‐ねん【寂然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 ひっそりとして静かなさま。寂しいさま。せきぜん。「院は—として人もないようであった」〈露伴・連環記〉 2 煩悩(ぼんのう)を去って、心が静かであるさま。「—と...