かん‐ぶり【寒鰤】
寒のころにとれるブリ。特に脂がのって美味。《季 冬》
かん‐ぷう【寒風】
冬の寒い風。《季 冬》
かん‐べに【寒紅】
寒中に作った紅。色が鮮明で美しいとされる。特に、寒中の丑(うし)の日に買うものは小児の疱瘡(ほうそう)などに効くとされた。寒の紅。丑紅(うしべに)。《季 冬》「土産には京の—伊勢の箸(はし)/虚子」
かん‐ぼたん【寒牡丹】
ボタンの一変種。寒中に小形の花を咲かせる。ふゆぼたん。《季 冬》
かん‐まいり【寒参り】
[名](スル)寒の30日間、信心や祈願のために毎夜社寺に参拝すること。また、その人。裸または白衣に白鉢巻きをし、鈴を振りながら行った。裸参り。寒もうで。《季 冬》「野の道に電灯ついて—/亜浪」
かん‐もうで【寒詣で】
[名](スル)「寒参(かんまい)り」に同じ。
かん‐もち【寒餅】
寒中につく餅。かんのもち。《季 冬》「—のとどきて雪となりにけり/万太郎」
かん‐や【寒夜】
寒さが厳しい夜。冬の夜。《季 冬》
かん‐よう【寒羊】
羊の一品種。モンゴル・中央アジアで飼われ、毛肉兼用種。尾に脂肪を蓄える。
かん‐らい【寒雷】
冬に鳴る雷。《季 冬》 [補説]書名別項。→寒雷