寝鳥(ねとり)を刺(さ)・す
寝ている鳥をとりもちで捕る。無抵抗のものを捕らえる。たやすいこと、無慈悲なことなどのたとえ。寝鳥を射る。「義貞が首ねぢ切らんは—・すよりいと安し」〈浄・女楠〉
ね‐と・る【寝取る】
[動ラ五(四)]他人の配偶者・愛人と情を通じて、自分のものとする。「妻を—・られる」
ね‐ど【寝所】
寝床。寝所(しんじょ)。「安太多良(あだたら)の嶺(ね)に伏す鹿猪(しし)のありつつも我(あれ)は至らむ—な去りそね」〈万・三四二八〉
ね‐どうぐ【寝道具】
寝るときに用いる諸道具。布団・枕など。寝具。夜具。
ね‐どこ【寝床】
寝るための床。寝るために敷かれた敷物・布団など。「—に入る」
ね‐どこ【寝所】
寝るための場所。寝所(しんじょ)。
ね‐どころ【寝所】
1 寝る場所。「今夜の—を定める」 2 ねぐら。巣。「烏の—へ行くとて」〈枕・一〉
ね‐なお・す【寝直す】
[動サ五(四)]目を覚ましたり起き上がったりした後に、もう一度寝る。「目覚ましを止めて—・す」
ね‐のび【寝伸び】
寝ながら手足を伸ばすこと。「—をするやうに、うちうむめて(=ウメイテ)足をはさみければ」〈今昔・二三・一九〉
ね‐は・れる【寝腫れる】
[動ラ下一][文]ねは・る[ラ下二]寝たために顔などがはれぼったくなる。「指先でその—・れた眼を擦って」〈近松秋江・疑惑〉