し‐そん【至尊】
1 この上なくとうといこと。また、そのもの。「人生を万物中の—至霊のものなりと認め」〈福沢・福翁自伝〉 2 天子。天皇。「畏(かしこ)くも—の御賞美を被り」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉
しゃか‐さんぞん【釈迦三尊】
釈迦を中心として、左右に脇侍(きょうじ)の二菩薩(ぼさつ)を配した仏像配置の形式。脇侍には文殊・普賢の二菩薩が多いが、薬王・薬上の二菩薩、禅宗の迦葉・阿難などがある。
しょうぞん【正尊】
謡曲。四番目物。観世弥次郎長俊作。平家物語などに取材。義経を討つために上洛した土佐坊正尊が、捕らえられて起請文(きしょうもん)を読んで弁解し、改めて夜討ちをかけるが失敗する。
じし‐そん【慈氏尊】
弥勒菩薩の異称。
じ‐そん【慈尊】
弥勒菩薩(みろくぼさつ)の敬称。慈氏尊。
じ‐そん【自尊】
1 自分で自分をすぐれたものと思いこむこと。うぬぼれること。「—自大」 2 自分を大切にし品位を傷つけないようにすること。「独立—の精神」
じぞう‐そん【地蔵尊】
地蔵菩薩の敬称。
すい‐そん【推尊】
[名](スル)あがめ尊ぶこと。「文三をば—していて」〈二葉亭・浮雲〉
すさのお‐の‐みこと【素戔嗚尊/須佐之男命】
日本神話の神。伊奘諾尊(いざなぎのみこと)・伊奘冉尊(いざなみのみこと)の子。天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟。多くの乱暴を行ったため、天照大神が怒って天の岩屋にこもり、高天原から追放された...
すめら‐みこと【皇尊/天皇】
天皇(てんのう)を敬い尊んでいう語。すべらみこと。「天朝(すめらみこと)許し給はず」〈皇極紀〉