ぜん‐じ【善事】
1 よいこと。「自分のした事が—だという変な意識」〈志賀・小僧の神様〉 2 めでたいこと。
そら‐ね【空音】
1 実際には鳴っていないのに聞こえるような気がする音。また、鳴らそうとしないのに、たまたま鳴ってしまう楽器の音。「風が吹きつけたり、小僧の手が障ったりして、—を出す事があります」〈漱石・吾輩は猫...
たる‐ひろい【樽拾ひ】
酒屋が得意先の空き樽を集めて歩くこと。また、その仕事をする小僧。「—あやうい恋の邪魔をする」〈柳多留・初〉
だい‐まなこ【大眼】
額(ひたい)に目が一つだけある化け物。関東・東北では、2月8日・12月8日の夜に来るといってこの日のこと(事八日(ことようか))をもいい、目籠(めかご)を屋外に立てて追い払う行事をする。一つ目小僧。
ちょうまつ【長松】
江戸時代、商家の丁稚(でっち)に多く用いられた名。また、丁稚・小僧。ちょま。「—が親の名で来る御慶かな/野坡」〈炭俵〉
ちょうまつ‐こぞう【長松小僧】
江戸時代、安永・天明(1772〜1789)のころ、右手で米銭を入れる酒樽(さかだる)を提げ、左手で長松小僧と名づけた60センチくらいの着飾った禿(かぶろ)人形を舞わせながら、家々を回って物ごいを...
て‐も
[感]《「さても」の音変化》驚きあきれたときなどに発する語。さてもまあ。なんとまあ。「是れも新参の小僧弥吉、—恐ろしき酒飲み嚊(かか)かな」〈露伴・いさなとり〉
てんしき【転失気】
落語。体調のすぐれない和尚が診察に訪れた医者から「てんしき」があるかないかを聞かれる。和尚は知ったかぶりをしてその場をごまかし、あとで小僧を呼んで近所に「てんしき」を調べに行かせる。だれもが知...
とくい‐ば【得意場】
得意先。「—廻(まわり)をして来た小僧の一人が」〈秋声・新世帯〉
と‐てい【徒弟】
1 親方の家に住みこんで商工業の技術を見習う少年。丁稚(でっち)。小僧。 2 門人・弟子。