かい‐さ【開鎖】
開くことと、閉ざすこと。特に、開国と鎖国。「当時の争に—など云う主義の沙汰は少しもない」〈福沢・福翁自伝〉
かい・する【介する】
[動サ変][文]かい・す[サ変] 1 両者の間に立てる。仲立ちとする。「人を—・して頼む」 2 (「意に介する」の形で)心に留めて心配する。気にかける。「少しも意に—・する必要はない」
蛙(かえる)の面(つら)へ水(みず)
《蛙の顔に水をかけても平気なところから》どんな仕打ちにも少しも感じないこと。蛙の面に小便。
かき‐すて【掻き捨て】
《「かきずて」とも》恥をかいたり失敗したりしても、少しも気に留めないで平気でいること。「旅の恥は—」
かけて‐も【掛けても】
[副] 1 少しでも。「年ごろ殿しろしめすと、承らましかば」〈落窪・三〉 2 (下に打消しの語を伴う)少しも。いささかも。全然。「—この方には言ひ出づることなくて」〈源・須磨〉
風(かぜ)は吹(ふ)けども山(やま)は動(うご)かず
周囲の混乱の中で、落ち着いて少しも動じないことのたとえ。
蚊(か)の食(く)う程(ほど)にも思(おも)わぬ
少しも苦痛を感じない。少しも困ったりしない。
川向(かわむ)こうの火事(かじ)
自分には少しも影響のないことのたとえ。対岸の火事。川向こうの喧嘩(けんか)。
かん‐しょう【関渉】
[名](スル)かかわり合うこと。また、他人のことに口を出すこと。干渉。「理に二た通りあって、其理が互に少しも—して居ない」〈西周・百一新論〉
き‐へん【機変】
1 時機に応じ変化すること。「世の事変は活物にて容易に其—を前知す可らず」〈福沢・学問のすゝめ〉 2 機略。策略。「正直一偏で少しも—を用うることが御座いません」〈鉄腸・花間鶯〉