ひ‐くず【簸屑】
穀類や茶などを箕(み)でふるったときに出る屑。
ひくず【簸屑】
狂言。和泉(いずみ)流。茶の簸屑をひきながら眠ってしまった太郎冠者に、次郎冠者が鬼の面をかぶせる。主人が帰って、鬼と思って追い出そうとするうちに面がとれる。
ひと‐くず【人屑】
人間の屑。取るに足りない人間。「かかる—ならば、中々親のため子なきにはしかじ」〈仮・東海道名所記・六〉
ほし‐くず【星屑】
1 散らばって光る無数の星。「—をちりばめた夜空」 2 恒星によって作りだされる元素。水素などの軽元素から核融合反応を経て重元素がつくられ、超新星爆発によって宇宙空間にばらまかれる。
み‐くず【水屑】
水中のごみ。「—となる(=水死する)」
も‐くず【藻屑】
海の中の藻などのくず。また、そのように取るに足らないもの。「海の—となる」
より‐くず【選り屑】
選びとったあとの残りくず。よりがら。えりくず。「選(よ)れば—」
選(よ)れば選(よ)り屑(くず)
慎重に選びすぎて、かえって悪いものをつかんでしまう。選んで粕(かす)をつかむ。
らく‐せつ【落屑】
皮膚の表層が大小の角質片となってはげ落ちること。また、そのもの。
りん‐せつ【鱗屑】
表皮の角質が肥厚し、剝離(はくり)したもの。皮膚病にみられる。