おお‐よろい【大鎧】
1 大形の鎧。 2 《胴丸・腹巻などに比べ、大きめに作られたところから》中世の騎射戦用の鎧。胸に栴檀(せんだん)の板、鳩尾(きゅうび)の板をつけ、背に逆板(さかいた)をつける。大腿部をおおう草摺...
おがた‐じゅく【緒方塾】
天保9年(1838)、緒方洪庵が大坂に開いた蘭学塾。大村益次郎・橋本左内・長与専斎・福沢諭吉などの人材を輩出した。適々斎塾。適塾。
おきな‐あんどん【翁行灯】
江戸歌舞伎で、顔見世興行の初日などに舞台左右の大臣柱にかけた角形の行灯。
おく‐ねん【憶念/臆念】
深く思い、絶えず忘れないこと。また、その思い、執念。「霊あらはれたり。殊には讃岐院の御霊、宇治悪左府の—」〈平家・三〉
おく‐の‐て【奥の手】
1 奥義。極意。「—を授かる」 2 容易に人に知らせない、とっておきの策。最後の手段。「—を使う」 3 《古くは、左を右より大切に思い、尊んだところから》左のほうの手。一説に、二の腕。「我妹子(...
お‐くみ【衽/袵】
《「おくび」の音変化》着物の左右の前身頃(まえみごろ)に縫いつけた、襟から裾(すそ)までの細長い半幅(はんはば)の布。おくび。
おさん‐もへえ【おさん茂兵衛】
京都烏丸(からすま)の大経師の妻おさんと手代茂兵衛。天和3年(1683)姦通の罪により磔(はりつけ)となった。井原西鶴「好色五人女」、近松門左衛門「大経師昔暦」などに作品化されている。
おし‐で【押(し)手】
《「おして」とも》 1 我(が)が強いこと。我を通すこと。「噺(はなし)をさせると—がきいていましたが」〈万太郎・末枯〉 2 箏(そう)の奏法の一。左手で弦を押さえて張力を高め、音に変化を与える...
おし‐どり【鴛鴦】
1 カモ科の鳥。全長48センチくらい。雄の冬羽は橙(だいだい)色や緑色で美しく、翼に銀杏羽(いちょうば)があり、冠羽やほおの飾り羽をもち、くちばしは赤い。雌は全体に地味な灰褐色で、目の周囲から後...
お‐しゃこ【御蝦蛄】
江戸末期から明治にかけての庶民の女性の髪形の一。おばこ結びに似て、左右の輪の穴に横にかんざしを挿す。