おとこ‐むすび【男結び】
ひもの結び方の一。右の端を左の下に回して返した輪に、左の端を通して結ぶもの。もろむすび。→女結び
おとし‐ど【落(と)し戸】
1 左右に溝をつけてはめ込み、上下に開閉するようにした戸。 2 床や天井に取り付け、下方に開くようにした戸。
おとし‐ぶた【落(と)し蓋】
1 鍋などの容器の中にすっぽり落ち込み、直接材料にかぶさるふた。漬物桶のものもいう。さしぶた。 2 箱の側面をふたとし、左右の溝に沿って上げ下げして開閉するもの。
おとなし‐の‐たき【音無の滝】
京都市左京区大原の来迎(らいごう)院の東にある滝。[歌枕]「恋ひわびてひとりふせやに夜もすがら落つる涙や—」〈詞花・恋上〉
おとみ‐よさぶろう【お富与三郎】
歌舞伎狂言「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」およびその影響を受けた諸作品の登場人物。博徒赤間源左衛門の妾お富と、小間物商伊豆屋の若旦那与三郎。
おなつ‐せいじゅうろう【お夏清十郎】
姫路の宿屋但馬屋(たじまや)の娘お夏と手代の清十郎。寛文2年(1662)ごろ駆け落ちしようとして捕らえられ、清十郎は刑死、お夏は狂乱した。この事件を題材とした作品に、井原西鶴「好色五人女」、近松...
おにおう‐どうざぶろう【鬼王団三郎】
浄瑠璃や歌舞伎などの曽我物に登場する二人の人物の略称。曽我兄弟に仕えた鬼王新左衛門と、その弟の団三郎(道三郎)のこと。
おに‐ころし【鬼殺し】
《「おにごろし」とも》 1 辛くて強い酒。鬼好み。 2 アルコール分が強く、悪酔いする酒。鬼よけ。「竹に雀の馬士唄(まごうた)には、—を燗(かん)せしむ」〈滑・膝栗毛・初〉 3 将棋で、飛車・角...
おにび‐たき【鬼火焚き】
九州地方で正月7日に行う火祭り。左義長(さぎちょう)。
おの【小野】
京都市左京区高野から八瀬(やせ)・大原にかけた一帯の古称。小野当岑の所領地で、惟喬(これたか)親王が幽居した所。
京都市山科(やましな)区の地名。真言宗の随心院がある。小野小町の出身地と伝え...