しはんがっこう【師範学校】
教員の養成を目的に設けられた旧制の学校。明治5年(1872)設立。のち、高等・尋常の2種に分け、小学校教員を養成する尋常師範学校をさすようになった。第二次大戦後は、学芸大学ないし国立大学の教員養成学部になっている。師範。
しはんけ【師範家】
学問や技芸の口伝・秘事を代々受け継いで皇室や幕府の師範となった家。和歌では二条・冷泉 (れいぜい) ・京極・飛鳥井 (あすかい) ・三条西、蹴鞠 (けまり) では飛鳥井・難波・冷泉・綾小路、書では清水谷・持明院 (じみょういん) 、剣術では柳生 (やぎゅう) ・小野の各家など。
しはんだい【師範代】
師範に代わって学問・技芸などを教える人。「—を務める」
出典:青空文庫
・・・遂に官費で事が足りる師範学校に入って卒業して小学教員となった。天・・・ 国木田独歩「富岡先生」
・・・代さんという方が女子師範学校の教師になられたそうで、手習いは御教・・・ 幸田露伴「少年時代」
・・・ある若者は青山師範へ。ある若者は海軍兵学校へ。七年の月日は私の子・・・ 島崎藤村「嵐」