えこう‐いん【回向院】
東京都墨田区両国にある浄土宗の寺。無縁寺ともいう。山号は国豊(こくぶ)山。開創は明暦3年(1657)、開山は遵誉貴屋(じゅんよきおく)。幕府が明暦の大火の犠牲者を供養するため建立。その後も牢死者...
え‐さし【餌刺/餌差】
1 さおの先端に黐(もち)をつけ、鷹(たか)の生き餌とする小鳥を捕らえること。また、それを業とする者。 2 江戸幕府の職名。鷹匠(たかじょう)の配下にあり、1を任務とした。
え‐し【絵師/画師】
1 絵かき。画家。 2 (画師)律令制で、中務省(なかつかさしょう)画工司(えだくみのつかさ)に属して絵画制作に従事した工人。宮殿・寺院の建立、調度の敷設などに際し、装飾・文様・彩色に携わった。...
えぞ‐かんれい【蝦夷管領】
鎌倉幕府の職名。奥羽や北海道の蝦夷を鎮め、辺境を防備するために津軽に置かれた。蝦夷代官。
えぞ‐ぶぎょう【蝦夷奉行】
江戸幕府の遠国(おんごく)奉行の一。蝦夷地の行政を管掌。享和2年(1802)に設置、まもなく箱館奉行となり、文化4年(1807)松前奉行と改称。蝦夷地奉行。
えど【江戸】
現在の東京都千代田区を中心とする地域。古くは武蔵(むさし)国豊島郡の一部であったが、平安末期、秩父(ちちぶ)平氏の一族江戸氏が今の皇居の地に居館を造り、室町時代、上杉氏の将太田道灌(おおた...
えど‐かのう【江戸狩野】
江戸で活躍した狩野派諸家の総称。徳川幕府成立とともに狩野探幽が京都から江戸に移って、その基礎を築いた。→京狩野
えど‐こうた【江戸小唄】
1 隆達節(りゅうたつぶし)や投げ節が、元禄(1688〜1704)の前後に江戸風に歌われたもの。 2 幕末のころ、歌沢に対し、江戸端唄(はうた)から分かれて一派を立てたもの。座興的な三味線の爪弾...
え‐どころ【絵所/画所】
絵画に関することをつかさどった役所。平安時代には朝廷に置かれたが、鎌倉時代以後は住吉・春日(かすが)神社、本願寺など大きな社寺にも設けられるようになり、室町幕府・江戸幕府もこれを設けた。また、そ...
えどころ‐あずかり【絵所預】
朝廷や江戸幕府の絵所に所属する絵師の長。