とし‐より【年寄(り)】
1 年をとった人。高齢の人。老人。 2 武家時代、政務に参与した重臣。室町幕府の評定衆・引付衆、江戸幕府の老中、大名家の家老など。 3 江戸幕府の、大奥の取り締まりをつかさどった女中の重職。 4...
としより‐かぶ【年寄株】
⇒年寄名跡
としより‐くさ・い【年寄り臭い】
[形][文]としよりくさ・し[ク]老人のようなさま。老人じみている。「年の割に—・い歩き方」「—・い分別」
としより‐ご【年寄り子】
祖父母に育てられた子。また、親が年老いてから生まれた子。としよりっこ。
としより‐しゅう【年寄衆】
1 貞享3年(1686)以前における議奏(ぎそう)の称。 2 大名家の家老。 3 江戸幕府の老中。 4 江戸時代、町村内の行政をつかさどる役人。
としより‐じ・みる【年寄り染みる】
[動マ上一]老人のような特徴をもったり、考え方をしたりするようになる。「—・みた服装」
年寄(としよ)りには新湯(あらゆ)は毒(どく)
一番風呂は刺激が強くて、老人の体にはよくない。
年寄(としよ)りの冷(ひ)や水(みず)
老人が冷水を浴びるような、高齢に不相応な危ない行為や差し出がましい振る舞いをするのを、警告したり冷やかしたりしていう言葉。
としより‐みょうせき【年寄名跡】
日本相撲協会の年寄名跡目録に記載される年寄の名。相撲協会の役員や親方になるために必要な資格。一代年寄を除き、105名。年寄株。親方株。
としより‐やく【年寄役】
1 「年役(としやく)」に同じ。 2 江戸幕府で、金座の役名。地金の品位の鑑定や、本金・試金石の保管をし、また、金座の総取り締まりをするもの。