あ‐きょう【阿嬌】
《「阿」は親しみを表す語、「嬌」は漢の武帝の蕭(しょう)皇后の幼名》美しい女の人。「五人の—が手早く杯盤を片寄す所に」〈蘆花・黒潮〉
えぼし‐な【烏帽子名】
男子が元服のとき、幼名を改めて、烏帽子親の名前から1字をもらってつける名。元服名。
かいどうまる【怪童丸/快童丸】
浄瑠璃・歌舞伎の山姥(やまんば)物に登場する子供の役名。坂田公時(金時)の幼名。金太郎。→金太郎
きんたろう【金太郎】
源頼光の四天王の一人、坂田金時(さかたのきんとき)の幼名。相模の足柄(あしがら)山に住む山姥(やまうば)の子といわれ、獣を友として育った怪力の持ち主。浄瑠璃・歌舞伎では怪(快)童丸の名で登場。...
げん‐ぷく【元服】
[名](スル)《「げんぶく」とも》 1 奈良時代以降、男子が成人になったことを示す儀式。ふつう、11〜16歳の間に行われ、髪を結い、服を改め、堂上家以上は冠、地下(じげ)では冠の代わりに烏帽子(...
しょう‐じ【小字】
1 小さい文字。細かい文字。 2 幼時の呼び名。幼名。
な‐のり【名乗り/名告り】
1 自分の名前をはっきりと言うこと。また、その名前。「互いに—をする」 2 武士が戦場などで自分の氏名・家柄・身分などを声高に告げること。 3 公家・武家の男子が元服するとき、幼名や通称に代えて...
もものい‐こうわかまる【桃井幸若丸】
幸若舞の創始者と伝えられる人物。越前の人。南北朝時代の武将桃井直常の孫といわれる。名は直詮(なおあき)。幸若丸は幼名。室町前期、比叡山の稚児であったとき、平曲・声明(しょうみょう)などを取り入れ...
よう‐めい【幼名】
「ようみょう(幼名)」に同じ。
わか‐な【若名】
若い時の名。幼名。「われわれ年も半ばふけ、—にてもいかがに候」〈咄・醒睡笑・二〉