かり‐いお【仮庵/仮廬】
仮に作ったいおり。旅先などでの仮の宿り。かりお。「秋の野のみ草刈り葺(ふ)き宿れりし宇治の京(みやこ)の—し思ほゆ」〈万・七〉
かりお【仮庵/仮廬】
「かりいお」の音変化。「旅の—に安く寝むかも」〈万・四三四八〉
かり‐ほ【仮庵/仮廬】
⇒かりお
カルチェリ‐の‐いおり【カルチェリの庵】
《Eremo delle Carceri》イタリア中部、ウンブリア州の都市アッシジにある修道僧のための庵。アッシジ旧市街の中心部から東約4キロにあるスバシオ山の中腹、標高約800メートルに位置す...
きのした‐じゅんあん【木下順庵】
[1621〜1699]江戸前期の儒学者。京都の人。名は貞幹(さだまさ)。別号、錦里。松永尺五(まつながせきご)に学び、加賀藩主に仕え、のち将軍綱吉の侍講となった。門下に新井白石・室鳩巣(むろきゅ...
くさ‐の‐いおり【草の庵】
草ぶきの簡素なすみか。草庵(そうあん)。くさのいお。「わが袖は—にあらねども暮るれば露のやどりなりけり」〈伊勢・五六〉
けいあん【桂庵/慶庵/慶安】
1 縁談や訴訟の仲立ちをする人。また、雇い人・奉公人の斡旋(あっせん)を職業とする人。口入れ屋。「銀子は或日また浅草の—を訪れた」〈秋声・縮図〉 2 お世辞。追従(ついしょう)。また、それを言う...
げんじゅう‐あん【幻住庵】
滋賀県大津市にあった草庵。芭蕉門下の俳人菅沼曲水の伯父幻住老人が建てた。
げんせい‐あん【元政庵】
京都市伏見区深草にある日蓮宗の瑞光寺の異称。元政の創始した法華道場で、もと藤原基経が建立した極楽寺の跡という。山号は深草山。
こが‐とうあん【古賀侗庵】
[1788〜1847]江戸後期の儒学者。肥前の人。精里の三男。名は煜。諸子百家に通じ、父とともに昌平坂学問所の教授を務めた。著「海防臆測」「劉子」など。