き‐ゆう【喜憂】
[名](スル)よろこびと心配。また、よろこんだり心配したりすること。「高が売女の一顰一笑(いつびんいっしょう)に—して」〈魯庵・社会百面相〉
きょう‐けい【恭敬】
[名](スル)つつしみ、うやまうこと。くぎょう。「畏まって慇懃—を尽した青年」〈魯庵・社会百面相〉
きょう‐こう【向後/嚮後】
今からのち。今後。きょうご。⇔向来(きょうらい)。「我輩が監督する以上は—理窟を一切(いっせつ)聞かない」〈魯庵・社会百面相〉
きょ・する【踞する】
[動サ変][文]きょ・す[サ変]腰をかける。腰をおろす。「小島に—・する怪物(ばけもの)のような姿を見て」〈魯庵・社会百面相〉
きり‐たて【切(り)立て】
1 切ったばかりであること。また、そのもの。「—の草花」 2 仕立ておろして間もないこと。また、そのもの。「—のフロックコート」〈魯庵・社会百面相〉 3 蹴鞠(けまり)のとき、かかりの四隅に立てる木。
きれ‐はなれ【切れ離れ】
1 思い切ること。あきらめ。きりはなれ。「—よく向を変えて右の坂をすたすたと上りはじめた」〈鏡花・高野聖〉 2 気前。金ばなれ。きりはなれ。「尤も商人(あきんど)で—が良く相談(はなし)は早解り...
きん‐てん【均霑】
[名](スル)《「霑」は、うるおう意》平等に恩恵や利益を受けること。「国民一般に利益を—せしむる為でなく」〈魯庵・社会百面相〉
ぎ‐えん【義捐/義援】
[名](スル)《「義援」は当て字》慈善や被災者救済などの趣旨で、金銭や品物を差し出すこと。「冗費を節して教育慈善等の公益に—する事」〈魯庵・破垣〉
ぎちゅう‐じ【義仲寺】
滋賀県大津市にある単立法人の寺。もと天台宗寺門派。山号は朝日山。天文22年(1553)、木曽義仲の墓所に佐々木高頼が一寺を建立、義仲庵と呼んだのが始まりという。松尾芭蕉の墓がある。よしなかでら。
ぎょう‐たい【凝滞】
[名](スル)物事の流れがとどこおって通じないこと。「富は益々一部に—する」〈魯庵・社会百面相〉