くおん‐じ【久遠寺】
山梨県南巨摩(みなみこま)郡身延(みのぶ)町にある日蓮宗の総本山。山号は身延山、院号は妙法華院。文永11年(1274)入山した日蓮のために波木井実長(はきいさねなが)らが西谷に小庵をつくったのに...
くさ‐の‐いおり【草の庵】
草ぶきの簡素なすみか。草庵(そうあん)。くさのいお。「わが袖は—にあらねども暮るれば露のやどりなりけり」〈伊勢・五六〉
くさ‐の‐と【草の戸】
1 草で屋根をふいた庵(いおり)の木戸。草庵の戸。「卯(う)の花の垣根ばかりは暮れやらで—ささぬ玉川の里」〈夫木・七〉 2 簡素なわび住まい。草庵。「—も住みかはる代ぞ雛(ひな)の家」〈奥の細道〉
くち‐がしこ・い【口賢い】
[形][文]くちがしこ・し[ク]口のきき方が巧みである。「何だ、政治家の徳義に背く?、—・い事をいう」〈魯庵・社会百面相〉
口(くち)に乗(の)・る
1 人々の話の種になる。評判になる。「僕なんぞでも、こうやって始終書いて居ると少しは人の—・るからね」〈漱石・野分〉 2 だまされる。口車に乗る。「迂闊(うっか)り—・ったのが矢張此方が馬鹿なの...
くみ‐あ・う【組(み)合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 互いに組む。「肩を—・う」 2 互いに組みついて争う。「がっぷりと四つに—・う」 3 仲間になって力を合わせる。「金富の伯父さんと—・ってる仕事なら」〈魯庵・社会百面相〉
雲(くも)に臥(ふ)・す
雲がかかる奥深い山の中で生活する。「—・す峰の庵の柴の戸を人は音せで叩く松風」〈玉葉集三〉
くもり【曇(り)】
1 雲で空が覆われている状態。気象用語としては雲量が9以上、視程1キロ以上で、降水や雷のない状態の天気をいう。 2 透明なものや光をよく反射するものなどが、曇ってぼんやりすること。また、その状態...
くり‐か・える【繰(り)替える】
[動ア下一][文]くりか・ふ[ハ下二] 1 他のものと入れ替える。「予定を次の日に—・える」 2 他に転用する。流用する。「政府が国庫金を—・えて鉄道材料を買入れて呉れた」〈魯庵・社会百面相〉
くり‐まわし【繰(り)回し】
金銭などをやりくりすること。「増抵当や追ジキに追われ続けで最う殆んど—が付かないのです」〈魯庵・社会百面相〉