いお【庵/廬/菴】
「いおり1」に同じ。「軒端(のきば)の松を寂しき—の友として」〈露伴・二日物語〉
いおり【庵/廬/菴】
1 草木や竹などを材料としてつくった質素な小屋。僧・隠者などが住む小さな住居や、農作業などの仮小屋。また、自分の家を謙遜していう。草庵(そうあん)。いお。くさのかりや。「—を結ぶ」 2 軍隊の一...
い‐ろ【倚廬】
天皇が父母の喪に服するときにこもる仮屋。「—の御所のさまなど、板敷(いたじき)をさげ、葦の御簾をかけて」〈徒然・二八〉
かり‐いお【仮庵/仮廬】
仮に作ったいおり。旅先などでの仮の宿り。かりお。「秋の野のみ草刈り葺(ふ)き宿れりし宇治の京(みやこ)の—し思ほゆ」〈万・七〉
かりお【仮庵/仮廬】
「かりいお」の音変化。「旅の—に安く寝むかも」〈万・四三四八〉
かり‐ほ【仮庵/仮廬】
⇒かりお
か‐ろ【蝸廬】
蝸牛(かたつむり)の殻のように小さい家。また、自分の家をへりくだっていう語。
きゅう‐ろ【穹廬】
モンゴル人が用いる、弓なりに張ったテント状の住宅。パオ。
きょう‐ろ【匡廬】
廬山(ろざん)の異称。周の時代に仙人の匡俗が隠れ住んだのでいう。匡山。
しゅつ‐ろ【出廬】
[名](スル)引退して世俗を離れていた人が、再び官職などに就くこと。「足下(そこ)は既に孔明—の年配に達しおる」〈魯庵・社会百面相〉