弊衣破帽の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

破れてぼろぼろの衣服や帽子。身なりに気を使わず、粗野でむさくるしいこと。特に、旧制高校の学生が好んで身につけた蛮カラな服装。▽「弊衣」は傷み破れた衣服。「破帽」は破れてぼろぼろの帽子。「破帽弊衣はぼうへいい」ともいう。「弊」は「敝」とも書く。
句例
弊衣破帽の学生
用例
弊衣破帽の一高生は、三階の客のうちでは目についたに違いない。<菊池寛・半自叙伝>

弊衣破帽の解説 - 学研 四字熟語辞典

ぼろぼろの衣服と破れた帽子。身なりに気を使わず粗野なようす。
注記
「弊衣」は、破れてぼろぼろになった服。「破帽」は、破れた帽子。「破帽弊衣はぼうへいい」ともいう。
表記
「弊」を「幣」と書きちがえない。
用例
二日つづきの休みのときに出掛けた。私は、高等学校の制服、制帽のままだった。謂わば、弊衣破帽へいいはぼうである。けれども私は、それを恥じなかった。〈太宰治・デカダン抗議〉

弊衣破帽の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

ぼろぼろの衣服と破れた帽子。特に、旧制高等学校の生徒の間に流行した蛮カラ服装

「第一高等学校に、—の豪放ぶりや」〈里見弴・安城家の兄弟〉

出典:青空文庫

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