ひき‐ばかま【引き袴】
丈が足より長く、裾を後ろに長く引いて着用する袴。
ひき‐ばん【引き番】
当番があけて休みであること。また、その休み。非番。「出番と—がござりますから」〈滑・浮世風呂・三〉
ひき‐ひき【引き引き】
[形動ナリ]《「ひきびき」とも》各自、自分の心のままにすること。思い思い。「人も—に方々別れつつ結縁しけり」〈発心集〉
ひき‐ひろ・ぐ【引き広ぐ】
[動ガ下二]引っ張って広げる。「勧進帳を—・げ高らかにこそ読うだりけれ」〈平家・五〉
ひき‐び【引き日】
遊女が揚げ代を自分で負担して勤めを休む日。「—の何のと、てっきり七両は要りませう」〈浄・氷の朔日〉
ひき‐ふだ【引(き)札】
1 商品の宣伝や開店の披露などを書いて配る広告の札。「引越は容易に出来ますと云う移転会社の—であった」〈漱石・門〉 2 くじ引きの札。
ひき‐ふね【引(き)船/曳き船/引(き)舟】
1 引き綱で他の船や筏(いかだ)などを引いていくこと。また、その船。曳船(えいせん)。 2 江戸中期以後の芝居小屋で、2階正面桟敷の前方に張り出した観客席。 3 「引き舟女郎」の略。
ひきふね‐じょろう【引(き)舟女郎】
江戸時代、上方(かみがた)の遊郭で、太夫に付き添って客席をとりもった女郎。
ひき‐ぶと【引太/低太】
[名・形動ナリ]背丈が低く太っていること。また、そのさま。「大井光遠は、—にいかめしく」〈宇治拾遺・一三〉
ひき‐へぎ【引倍木】
衵(あこめ)の裏を引きはがして仕立てた夏用の単(ひとえ)の衣服。