おと【弟/乙】
[名] 1 上代、男女の別なく、兄弟または姉妹の関係にある者のうち年少の者。おとうと。また、いもうと。⇔兄(え)。「其の—木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)を留めて」〈記・上〉 2 末の...
おとうかし【弟猾】
伝説上の人物。大和の菟田県(うだあがた)の豪族の長。神武天皇を暗殺しようとした兄の兄猾(えうかし)を密告。功により猛田邑(たけだのむら)を与えられた。
おとうと
(おとうと)幸田文の小説。昭和32年(1957)刊。17歳の女学生とその3歳下の弟の絆を描く。 (おとうと)市川崑監督による映画の題名。昭和35年(1960)公開。を原作とし、脚色は水木洋...
おと‐うと【弟】
《「おとひと(弟人)」の音変化》 1 きょうだいのうち、年下の男。⇔兄。 2 《「義弟」とも書く》夫や妻の弟。また、妹の夫。義弟(ぎてい)。 3 古く、性別に関係なく、年下のきょうだいを呼んだ語...
おとうと‐ご【弟御】
他人の弟を敬っていう語。弟さん。⇔兄御。
おとうと‐でし【弟弟子】
同じ師匠のもとに、あとから入門した弟子。⇔兄弟子。
おとうと‐ぶん【弟分】
弟と仮定して弟と同様に扱われる者。⇔兄分。
おとぎり‐そう【弟切草】
オトギリソウ科の多年草。山野に生え、高さ30〜60センチ。葉は披針(ひしん)形で対生し、基部は茎を抱く。夏から秋、黄色い5弁花をつける。花は1日の寿命で、日中だけ咲く。茎や葉を痛み止めや切り傷の...
おと‐ご【乙子/弟子】
1 末っ子。おと。「—なる女童(めのわらは)」〈今昔・一六・一五〉 2 「乙子月(おとごづき)」の略。
おとしき【弟磯城/弟師木】
伝説上の人物。大和国磯城(しき)の族長。兄磯城(えしき)の弟。神武天皇東征の際、磯城の県主(あがたぬし)に任ぜられたといわれる。