えり【彫り】
1 彫(ほ)り刻むこと。ほり。「御手(おほむて)(=御筆跡)は…—深う、強う固う書き給へり」〈源・行幸〉 2 弦をかけるため、矢筈(やはず)の上部を削って彫りくぼめた所。
えり‐つ・ける【彫り付ける】
[動カ下一][文]ゑりつ・く[カ下二]刻みつける。ほりつける。「正面に、葛飾郡永代築地と—・け」〈鏡花・葛飾砂子〉
え・る【彫る/雕る/鐫る】
[動ラ五(四)] 1 彫刻する。ほりつける。「この二つの法諡は孰(いず)れも石に—・られなかった」〈鴎外・渋江抽斎〉 2 ほり刻んで、金銀・珠玉をはめ込む。「朧に薄紅の螺鈿(らでん)を—・る」〈...
ちょう【彫】
[常用漢字] [音]チョウ(テウ)(呉)(漢) [訓]ほる 模様や文字をほり刻む。「彫刻・彫塑・彫像・彫琢(ちょうたく)/木彫」
ちょう‐か【彫花】
陶磁器に施された彫刻文様。また、その技法。
ちょう‐きん【彫金】
[名](スル)鏨(たがね)を用いて金属に彫刻すること。また、その技法。「—家」
ちょう‐こう【彫工】
彫刻をすること。彫刻を職業とする人。彫り師。彫り物師。
ちょう‐こく【彫刻】
[名](スル)木・石・金属などに文字や絵・模様を彫り込むこと。また、木・石・金属などを彫り刻んで立体的な像につくり上げること。また、その作品。「大理石に—する」「仏像—」→彫塑(ちょうそ)
ちょうこく‐おうはん【彫刻凹版】
写真凹版(グラビア)に対し、彫刻刀または彫刻機械、あるいは薬品を併用して、直刻や食刻して作った凹版。鮮鋭な原版ができ、美術印刷や有価証券などの印刷に用いられる。
ちょうこく‐か【彫刻家】
彫刻を職業とする芸術家。