え【役】
古代、人民に割り当てられた肉体労働。夫役(ぶやく)。えだち。「えよぼろ(役丁)」のように他の語と複合した形で用いられる。
えき【役】
1 戦争。「前九年の—」 2 人民に公の労務を課すこと。夫役(ぶやく)。えだち。「諸大名の—に課(おほ)せらる」〈折たく柴の記・中〉
えき【役】
⇒やく
えき‐えき【役役】
[ト・タル][文][形動タリ]苦心して努めるさま。「建築家の—としてその業に従うや…楼閣を起こすの算あり」〈藤村・春〉
えき‐ぎゅう【役牛】
耕作や運搬などに使う牛。
えき‐けん【役権】
他人の所有物を他人の行為を介しないで利用する権利。人役権と地役権とがある。現行民法は地役権だけしか認めていない。
えき‐し【役使】
[名](スル)命じて召し使うこと。「その業益々熾盛にして、許多の工人を—し」〈中村訳・西国立志編〉
えき・する【役する】
[動サ変][文]えき・す[サ変]使役する。使う。「運動奔走以て筋骨を—・し」〈福沢・福翁百話〉
えき‐ちく【役畜】
農耕や運搬などの労役に用いられる家畜。牛や馬など。
えき‐ちょう【役丁】
古代、諸国から夫役(ぶやく)で都へ集められた青壮年の男。仕丁(じちょう)。えきてい。