あ‐いつ【彼奴】
[代]《「あやつ」の音変化》 1 三人称の人代名詞。第三者を軽蔑(けいべつ)して、または親しみの気持ちを込めてぞんざいに言う語。あのやつ。やつ。「—はそういう奴だ」 2 遠称の指示代名詞。遠くの...
あ‐やつ【彼奴】
[代]三人称の人代名詞。ののしったり、あなどったりするときのやや古めかしい言い方。あいつ。きゃつ。「—にできる訳がない」
か‐やつ【彼奴】
[代]三人称の人代名詞。ののしっていう語。きゃつ。あいつ。「—が方の者ども(=敵方ノ兵)いと多く死にけるは」〈大鏡・道隆〉
きゃつ【彼奴】
[代]《「かやつ」の音変化》三人称の人代名詞。主として男子をののしったり親しみをこめたりしていう語。あいつ。やつ。「これは—の仕業だな」
きゃつ‐ばら【彼奴輩】
[代]三人称の人代名詞。「きゃつ」の複数。きゃつら。あいつら。「一々に—蟇目(ひきめ)負ほせてくれよ、とののしりければ」〈太平記・二三〉
きゃつ‐め【彼奴奴】
[代]三人称の人代名詞。「きゃつ」をさらに卑しめていう語。あいつめ。「—、まだいたのか」
きゃつ‐ら【彼奴等】
[代]三人称の人代名詞。「きゃつ」の複数。あいつら。「下宿を—に占領されてしまった」