いって‐こい【行って来い/往って来い】
1 博打(ばくち)や相場取引などで、損得を繰り返して、結局、差引勘定に変わりがないこと。「最終レースが当たったから—だ」 2 歌舞伎の演出で、ある場面から別の場面に替わり、またもとの場面に戻るこ...
いな・す【往なす/去なす】
[動サ五(四)] 1 《2から》攻撃を簡単にあしらう。また、自分に向けられた追及を言葉巧みにかわす。「鋭い質問を軽く—・す」 2 相撲で、急に体をかわして、攻撃に出ている相手の体勢を崩す。「—・...
いに‐あと【往に跡】
人が去ったあと。特に、先妻の去ったあと。
往(い)に跡(あと)へ行(ゆ)くとも死(し)に跡(あと)へ行(ゆ)くな
《「往に跡」は、先妻と離婚したあと。「死に跡」は、先妻と死別したあと》先妻が離縁されたあとへ後妻にいくのはよいが、先妻と死別したあとへ後妻にいくのはやめたほうがよい。死別した妻には夫の愛情が残っ...
いに‐し【往にし】
《動詞「い(往)ぬ」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形「し」から》 [名]過ぎ去った時。往時。「—をしのぶ」 [連体]過ぎ去った。「—世」「—年」
い・ぬ【往ぬ/去ぬ】
[動ナ変] 1 行ってしまう。去る。「旅に—・にし君しも継ぎて夢に見ゆ我(あ)が片恋の繁ければかも」〈万・三九二九〉 2 時が過ぎ去る。時が移ってその時刻になる。「暮れの—・ぬるにやと覚えて」...
いぬる【往ぬる/去ぬる】
[連体]《動詞「い(往)ぬ」(ナ変)の連体形から》過ぎ去った。去る。「—朔(ついたち)の日の夢に」〈源・明石〉
いん‐じ【往んじ】
《「い(往)にし」の音変化》 [名]過ぎ去った時。過去。往時。むかし。「—をとがめずと申す事候へば」〈太平記・三八〉 [連体]過ぎ去った。去る。「義仲—年の秋、宿意を達せんがために」〈平家・七〉
おう【往】
[音]オウ(ワウ)(呉)(漢) [訓]ゆく いぬ [学習漢字]5年 1 出かけて行く。「往還・往生(おうじょう)・往診・往復・往来・往路/勇往・右往左往」 2 時間が過ぎ去る。過去。「往古・往時...
おう‐おう【往往】
[副](多く「往往に」「往往にして」の形で)物事がしばしばあるさま。まま。「こういうことは—にしてあるものだ」