こう‐げん【後言】
1 当人のいないところで言う悪口。かげごと。かげぐち。「面従—」 2 物事が終わったあとで、異議や不服などを言うこと。「これは何の—を言はせ申し候ふぞ」〈古活字本平治・下〉
しりう‐ごと【後言】
⇒しりゅうごと
しりう‐ご・つ【後言つ】
[動タ四]⇒しりゅうごつ
しりゅう‐ご・つ【後言つ】
[動タ四]《「しりゅうごと(後言)」の動詞化》陰口を言う。しりうごつ。「めざましき女の宿世かなと、おのがじしは—・ちけり」〈源・若菜下〉
しりゅう‐ごと【後言】
《「しりえ(後方)ごと」の音変化》その人のいない所でうわさをすること。陰口。しりうごと。「折々聞こえさせ給ふなる御—をも、喜び聞こえ給ふめる」〈源・蜻蛉〉
のち‐ごと【後言】
死に際の言葉。この世に言いのこす言葉。遺言。「余り強く投げられて、—もせず死ににけり」〈盛衰記・四二〉