ご‐き【呉器】
高麗(こうらい)茶碗の一。碗形は深く、高台は裾開きで高い。禅寺で使う御器に似るところから名づけられた。 [補説]「御器」「五器」とも書く。
ご‐き【御器】
《「ごうき(合器)」の音変化》 1 ふたつきの食器。特に、わんのこと。「—なくてかはらけにてあるぞ見慣らはぬ心地する」〈讃岐典侍日記・下〉 2 修行僧などが食物を乞うために持つ椀。
ごき‐かぶり【御器噛/蜚蠊】
ゴキブリの別名。《季 夏》
ごき‐づる【御器蔓/合器蔓】
ウリ科の蔓性(つるせい)の一年草。暖地の水辺に生え、茎は長さ約2メートルになり、巻きひげで他に絡みつく。葉は三角形で先が長くとがる。秋、黄色い小花を多数開く。実は緑色の卵形で、熟すと上半分がふた...
ごき‐の‐み【御器の実】
《椀の中に入れるものの意》めし。また、生活の種。「草履、雪駄、傘、木履は、つかみ奉公する者の—だが知らないか」〈浄・加増曽我〉
御器(ごき)を提(さ)・げる
《椀を持って門に立ち、食を乞う意から》こじきになる。「—・げる瑞相(ずいさう)かと𠮟って」〈浄・寿の門松〉