いち‐の‐みこ【一の御子】
第1皇子。一の宮。「—惟喬(これたか)親王をば小原(こばら)の王子とも申しき」〈平家・八〉
うち‐の‐みこ【内の御子】
「内親王(ないしんのう)1」に同じ。
おとこ‐みこ【男御子/男皇子】
男子の御子。皇子。おのこみこ。⇔女御子(おんなみこ)。「—にさへおはすれば」〈源・若菜上〉
おのこ‐みこ【男の子御子】
男の御子。皇子。おとこみこ。「世になく清らなる玉の—」〈源・桐壺〉
おんな‐みこ【女御子】
皇女。内親王。ひめみこ。おんなみや。⇔男御子(おとこみこ)。「さるべき—やおはせざりけむ」〈源・賢木〉
かみ‐の‐みこ【神の御子】
1 キリスト教で、イエス=キリストのこと。 2 神である天皇の子。皇子。「天皇(すめろき)の—の出でましの」〈万・二三〇〉
ちち‐みこ【父御子/父皇子】
皇子である父。「—も思ふさまに聞こえかはし給ふ」〈源・賢木〉
ひこ‐みこ【彦御子】
天皇のむすこ。皇子。「七の—、六の女(ひめみや)を生めり」〈景行紀〉
ひつぎ‐の‐みこ【日嗣の御子】
天皇の位を受け継ぐ御子。皇太子。東宮。春宮。「皇子(みこ)神渟名川耳尊(かむぬなかはみみのみこと)を立てて、—とし給ふ」〈神武紀〉
ひ‐の‐みこ【日の御子】
《日の神の子孫の意》天皇・皇子を敬っていう語。「天の下知らしめししやすみしし我が大君高照らす—」〈万・一六二〉