ござ‐あ・る【御座有る】

の解説

［動ラ四］

1. １ 「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。

   1. 「それにゆるりと—・れ」〈虎清狂・泣尼〉

1. ２ 「ある」の意の尊敬語。おありになる。

   1. 「やがてお大名にならせらるる御瑞相が—・るほどに」〈虎清狂・鈍根草〉

1. ３ 「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。

   1. 「いざさらば、これへ—・れ」〈虎清狂・薬水〉

1. ４ （補助動詞）

   1. ㋐「…である」「…ている」の意の尊敬語。…ていらっしゃる。…ておいでになる。

      「おたづねなさるるは誰で—・るぞ」〈虎清狂・薬水〉

   2. ㋑「…である」の意の丁寧語。…でございます。

      「かやうに罷 (まか) り出でたるは、洛中にすまひ仕る勾当 (こうたう) で—・る」〈虎清狂・猿座頭〉

   3. ㋒「…ている」の意の丁寧語。…ております。

      「再々私方へ人をおこして—・るが」〈虎明狂・武悪〉

[補説]「御座」にラ変動詞「あり」がついた「ござあり」の四段化したもので、中世後期以降の語。

出典：デジタル大辞泉（小学館）

goo辞書とは

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典（国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など）と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。