みつえ‐しろ【御杖代】
神や天皇の杖代わりとなって奉仕する者。特に、伊勢神宮の斎宮(さいぐう)、賀茂神社の斎院をいう。「—と定めてたてまつり給ふ事は」〈祝詞・斎内親王奉入時〉
み‐つぎ【貢ぎ/御調/調】
[名](スル)《古くは「みつき」》 1 支配下にある国や人民が服従のしるしとして君主に献上する物品。みつぎもの。 2 「調(ちょう)1」に同じ。
みつな‐がしわ【御綱柏】
「三角柏(みつのかしわ)」に同じ。
みつな‐の‐すけ【御綱の次官】
平安時代、行幸のとき、鳳輦(ほうれん)の綱を持つ役。多く近衛(このえ)の中将・少将が当たった。
みて‐しろ【御手代】
天皇などに代わって御幣(ごへい)を手に持ち、神事を行う者。また、幣(みてぐら)とするもの。「太襷(ふとだすき)をとりかけ、—にして、もってこの神を祭るは」〈神代紀・下〉
み‐とし【御年】
穀物、特に稲。また、稲作。「取り作らむ奥(おき)つ—を八束(やつか)穂の茂(いか)し穂に」〈祝詞・祈年祭〉
みとし‐の‐かみ【御年の神/御歳の神】
穀物の守護神。「—の子、其の田に至りて」〈古語拾遺〉
みと‐しろ【御戸代/御刀代】
《「みと」は「御処」で神有地の意かという》神にささげる稲を作る田。神田(しんでん)。「および—を増し給ふ」〈持統紀〉
み‐とらし【御執らし】
手にお取りになるもの。また、弓の敬称。みたらし。「—の梓(あづさ)の弓の」〈万・三〉
み‐どう【御堂】
1 寺院。また、仏像を安置した堂。 2 キリスト教で、一般にカトリックの教会堂・修道院などをさす。聖堂。 法成寺(ほうじょうじ)の異称。また、それを建てたところから、藤原道長の通称。