い‐ごこち【居心地】
ある場所・地位などにいるときの感じや気持ち。居心(いごころ)。「—のよい部屋」
えい‐ごこち【酔い心地】
酒に酔ったときの気分。えいごころ。よいごこち。「強いて飲んだ地酒の—から」〈藤村・破戒〉
おさな‐ごこち【幼心地】
「幼心」に同じ。「—にも、はかなき花紅葉につけても志を見え奉る」〈源・桐壺〉
かぜ‐ごこち【風邪心地/風心地】
「風邪気(かぜけ)1」に同じ。《季 冬》「しつっこい—でつまっていた鼻が」〈康成・雪国〉
き‐ごこち【着心地】
衣服を着たときの感じ。着ぐあい。着ごころ。「—がよい」
ここ‐ち【心地】
1 外界からの刺激に対して起こる心の状態。心持ち。気持ち。気分。「—よさそうに眠る」「生きた—もしない」 →気持ち[用法] 2 物事に対する心の持ち方。考え。思慮。心構え。「まだいと若き—に」〈...
さとび‐ごこち【俚び心地】
「里人心地(さとびとごこち)」に同じ。「見知らぬ—には、いかがはかかる人こそ世におはしましけれと」〈能因本枕・一八二〉
さとびと‐ごこち【里人心地】
田舎びて、卑しい気持ち。さとびごこち。さとびごころ。「見知らぬ—には、かかる人こそは世におはしましけれと、驚かるるまでぞまもり参らする」〈枕・一八四〉
しぐれ‐ごこち【時雨心地】
1 時雨の降りそうな空模様。 2 涙の出そうな気持ち。「大空は曇らざりけり神無月—は我のみぞする」〈拾遺・恋一〉
しん‐じ【心地】
《「しんち」とも》仏語。 1 心を大地にたとえていった語。 2 戒のこと。心にこうしようと思う意業(いごう)であるのでいう。 3 菩薩(ぼさつ)の修行の各階位における心のこと。 4 禅宗で、心の...