ふん【忿】
[音]フン(呉)(漢) [訓]いかる いかり かっと腹を立てる。「忿怨(ふんえん)・忿然・忿怒(ふんぬ・ふんど)・忿懣(ふんまん)/小忿」
ふん‐い【忿恚】
[名](スル)怒ること。いきどおること。忿怒(ふんぬ)。瞋恚(しんい)。「人の不義を行う…猶能く—することあり」〈西周・明六雑誌九〉
ふん‐えん【憤怨/忿怨】
腹を立て、うらむこと。「一腔の—焔の如く燃え起りたる千々岩は」〈蘆花・不如帰〉
ふん‐こん【憤恨/忿恨】
腹を立てうらむこと。「—詈罵より人を傷け」〈柏原孝章・明六雑誌二九〉
ふん‐ぜん【憤然/忿然】
[ト・タル][文][形動タリ]激しく怒るさま。「—として席を立つ」
ふん‐ど【憤怒/忿怒】
[名](スル)ひどく怒ること。ふんぬ。「非道な行為に—する」
ふん‐ぬ【憤怒/忿怒】
[名](スル)「ふんど(憤怒)」に同じ。「—の形相」
ふん‐まん【憤懣/忿懣】
怒りが発散できずいらいらすること。腹が立ってどうにもがまんできない気持ち。「—やるかたない」「—をぶつける」