うち‐あん・ず【打ち案ず】
[動サ変]思いを巡らす。思案する。「義時、とばかり(=少シノ間)—・じて」〈増鏡・新島守〉
うち‐す・てる【打(ち)捨てる】
[動タ下一][文]うちす・つ[タ下二] 1 ㋐構わないでおく。ほったらかしにする。「この件は—・ててはおけない」 ㋑思いきって捨てる。「いとはしたなくて、蘆(あし)も—・てて逃げにけり」〈大和・...
うちつけ‐ごと【打ち付け事】
思いがけない出来事。「人の心々もひき別るるやうに、—ども出で来けり」〈増鏡・あすか川〉
うちつけ‐ごと【打ち付け言】
ふと思いついたことを、そのまま口に出すこと。また、その言葉。「幸ひ人の光失ふ日にて、雨はそぼ降るなりけりと、—し給ふ人もあり」〈源・若菜下〉
うちで‐の‐こづち【打(ち)出の小槌】
それを振ればなんでも思いどおりの物が出てくるという小さな槌。
うち‐なが・める【打(ち)眺める】
[動マ下一][文]うちなが・む[マ下二] 1 はるか遠くを見渡す。「あれがル、アーヴルの港だといって—・めて居たのである」〈荷風・ふらんす物語〉 2 ぼんやり物を見つめて、物思いに沈む。「火をつ...
うっ‐かい【鬱懐】
心配ごとなどで晴れ晴れとしない思い。「胸の裡(うち)の、寂しさとムシャクシャした—とを」〈菊池寛・俊寛〉
うつ‐うつ【鬱鬱】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 心の中に不安や心配があって思い沈むさま。「—として日を過ごす」 2 草木がよく茂っているさま。「或は—とした松並木を過ぎ」〈荷風・地獄の花〉
うつり‐ぎ【移り気】
[名・形動]《古くは「うつりき」とも》 1 興味の対象をたやすく別のものに向けること。また、そういう性質。浮気。「—な薄情者」 2 ふとしたはずみで起こる感情。特に異性にひかれる思い。出来心。「...
うてん‐けっこう【雨天決行】
《「決行」は思い切って実行する意》屋外で催される行事を、雨が降っていても予定どおり執り行うこと。「マラソン大会は—とする」