け‐たい【懈怠】
1 《近世ごろまでは「けだい」》なまけること。おこたること。怠惰。「—の心が生じる」 2 仏語。善行を修めるのに積極的でない心の状態。精進(しょうじん)に対していう。
乞食(こじき)も三日(みっか)すれば忘(わす)れられぬ
乞食を3日すれば、その気楽さが忘れられなくなるものである。人を当てにする怠惰な気持ちはなかなか直らない、また、習慣は抜けにくく恐ろしいことのたとえ。
スロース【sloth】
1 怠惰。ものぐさ。 2 ナマケモノ。
そのひ‐ぐらし【其の日暮(ら)し】
1 その日の収入で、その日をやっと過ごすこと。また、そのような余裕のない生活。 2 目的や理想もなく、毎日を何となく過ごせればそれでいいという生き方。「—の怠惰な生き方」
たい【怠】
[常用漢字] [音]タイ(漢) ダイ(呉) [訓]おこたる なまける だるい 心がたるんでなまける。「怠惰・怠慢/過怠・緩怠・勤怠・懈怠(けたい・かいたい)・倦怠(けんたい)」 [名のり]やす
たい‐じ【退治/対治】
[名](スル) 1 悪いものや害を及ぼすものをうち滅ぼすこと。「ネズミを—する」「鬼—」 2 仏語。煩悩(ぼんのう)や怠惰な心を断つこと。
だ【惰】
[常用漢字] [音]ダ(呉) 1 だれてしまりがない。だらける。「惰気・惰弱・惰眠/勤惰・怠惰・遊惰・懶惰(らんだ)」 2 これまでの状態を変えない。「惰性・惰力」
つか・る【漬かる】
[動ラ五(四)] 1 (「浸かる」とも書く)液体の中にひたる。転じて、ある状態などにはいりきる。「温泉に—・る」「怠惰な生活に—・る」 2 漬物が、食べごろになる。「ナスがよく—・る」
としどん
甑島(こしきしま)列島の下甑島(しもこしきしま)で大晦日に行われる行事。高い鼻の面と蓑(みの)を身につけた祝神が家々をまわり、子供の怠惰を戒め、餅を与える。国の重要無形民俗文化財、またユネスコの...
どら
怠惰。道楽(どうらく)。放蕩(ほうとう)。また、その人。現在では、多く「どら息子」「どら猫」など、接頭語的に用いる。「今の—がそれほどな身上を受け取って」〈滑・浮世風呂・前〉