こい‐ぐさ【恋草】
恋の思いが激しく燃え上がるようすを、草の生い茂るのにたとえていう語。「―を力車に七車積みて恋ふらくわが心から」〈万・六九四〉
こい‐こが・れる【恋い焦がれる】
[動ラ下一][文]こひこが・る[ラ下二]恋しさのあまり、ひどく思い悩む。「夜も眠れないほど―・れる」
こい‐ごころ【恋心】
恋しいと思う心。「淡い―を抱く」「―が芽生える」
こい‐ごろも【恋衣】
1 心から離れない恋を、身につける衣にたとえていう語。「―着奈良の山に鳴く鳥の間なく時なしあが恋ふらくは」〈万・三〇八八〉 2 恋をしている人の着ている衣。「妹待つと山の雫(しづく)に立ちぬれて...
こいごろも【恋衣】
詩歌集。山川登美子・茅野雅子・与謝野晶子の共著。明治38年(1905)刊。登美子の「白百合」、雅子の「みをつくし」、晶子の「曙染(あけぼのぞめ)」の短歌3集と、晶子の詩6編からなり、「君死にたま...
こい‐ざめ【恋醒め】
恋の熱が薄らぐこと。「―には、えおぼされじと見るはいかが」〈夜の寝覚・四〉
こい‐じ【恋路】
恋心を通わすことを道にたとえていう語。恋の道。「人の―のじゃまをする」
こいし・い【恋しい】
[形][文]こひ・し[シク]離れている人や場所、また事物などに強く心を引かれるさま。「―・い人」「こたつの―・い季節」 [派生]こいしがる[動ラ五]こいしげ[形動]こいしさ[名]
こいじ‐が‐はま【恋路ヶ浜】
愛知県南部、渥美(あつみ)半島先端にある砂浜。伊良湖(いらご)岬灯台から太平洋に面して弓なりに続く日出(ひい)の石門(せきもん)まで、約1.2キロメートルの白い砂浜。三河湾国定公園に属する。名の...
こい‐した・う【恋い慕う】
[動ワ五(ハ四)]ひたすら恋しく思う。「郷里の母を―・う」