こい‐じに【恋い死に】
[名](スル)恋い焦がれて死ぬこと。焦がれ死に。「可惜(あたら)武士(もののふ)の―せん命を思えば」〈樗牛・滝口入道〉
こい‐し・ぬ【恋ひ死ぬ】
[動ナ変]恋しさのあまりに死ぬ。「―・なば誰(た)が名は立たじ世の中の常なきものといひはなすとも」〈古今・恋二〉
こいじ‐の‐やみ【恋路の闇】
「恋の闇(やみ)」に同じ。「―の一寸先見えぬ所をそばから見て」〈浄・反魂香〉
こい‐しり【恋知り】
色恋の道に通じていること。また、その人。「―の初さまとて、町一番のぼっとり者」〈浄・曽根崎〉
こいしり‐どり【恋知り鳥】
「恋教え鳥」に同じ。「―の教へ、男女(なんにょ)のいたづら、やむことなし」〈浮・五人女・三〉
こい・する【恋する】
[動サ変][文]こひ・す[サ変]恋をする。慕う。「命短し、―・せよ乙女」
こいするおとこのこっかい【恋する男の告解】
《原題Confessio Amantis》英国の詩人ガワーによる長編詩。英国王リチャード2世の依頼で書かれた作品で、キリスト教における七つの大罪を主題とする。1390年から1393年にかけて刊行...
こいするオルランド【恋するオルランド】
《原題、(イタリア)Orlando innamorato》イタリアの詩人、ボイアルドによる長編の騎士道物語詩。1483年、第1部と第2部を出版。作者は第3部の執筆中に死去。作品は未完に終わり、1...
こいするかぞく【恋する家族】
三田誠広の青春小説。就職活動に奮闘する女子学生の姿を明るく描く。平成10年(1998)刊行。
こい‐そ・める【恋い初める】
[動マ下一][文]こひそ・む[マ下二]恋心を抱きはじめる。「薄紅(うすくれない)の秋の実に人―・めしはじめなり」〈藤村・初恋〉