こいのおうえんだんちょう【恋の応援団長】
井上梅次監督・脚本による映画の題名。昭和27年(1952)公開。井上の初監督作。出演、小林桂樹、若山セツ子、関千恵子ほか。
こい‐の‐おもに【恋の重荷】
恋のせつなさや苦しさに心を労することをたとえていう語。「—といふことがあるほどに」〈虎清狂・文荷〉 [補説]曲名別項。→恋重荷
こいのおもに【恋重荷】
謡曲。四番目物。世阿弥作。女御が自分を恋する庭守の老人に、重荷を持って歩いたら姿を見せようと伝えるが、老人は果たせずに死に、亡霊となって現れる。古曲「綾の太鼓」の改作。
こい‐の‐く【恋の句】
連歌・連句で、恋を詠み込んだ句。特に付句についていい、連句の中で変化をつける働きをする句。
こい‐の‐けぶり【恋の煙】
恋いこがれる心を、煙が立ちのぼるようすにたとえていう語。「かがり火に立ちそふ—こそ世には絶えせぬ災なりけれ」〈源・篝火〉
恋(こい)の鞘当(さやあ)て
《遊里で一人の遊女をめぐって二人の武士が鞘当てをする歌舞伎の題材から》恋がたきどうしが争うこと。また、その争い。
こい‐の‐せきもり【恋の関守】
恋を妨げる者のたとえ。「誰(た)がうきゆゑぞ—」〈菟玖波集・恋上〉
こい‐の‐つま【恋の端】
恋のきっかけ。「今は何につけてか心をも乱らまし。似げなき—なりや」〈源・真木柱〉
こいのなりゆき【恋の成り行き】
フラゴナールの絵画。「追跡」「逢引」「愛の戴冠」「恋文」の総称。若い男女の恋模様を描いた連作であり、ロココ美術を代表する雅宴画として知られる。
こい‐の‐やっこ【恋の奴】
恋に支配されている身を、人に使われる奴(やっこ)にたとえていう語。恋のとりこ。恋の奴隷。「徒(いたづ)らに、—になり果てて」〈謡・恋重荷〉