おと‐ず・れる【訪れる】
[動ラ下一][文]おとづ・る[ラ下二]《「音連(つ)れる」の意》 1 人やある場所をたずねる。訪問する。「新居を—・れる」 2 季節やある状況がやって来る。「夏が—・れる」「やっと平和が—・れた...
お‐はもじ【御は文字】
《「は」は「はずかし」の第1文字》恥ずかしいこと。「—ながら此の子が参ったしるし」〈浄・手習鑑〉
おばすて‐やま【姨捨山】
長野県千曲(ちくま)市にある冠着(かむりき)山の別名。標高1252メートル。古くから「田毎(たごと)の月」とよばれる月見の名所。更級(さらしな)に住む男が、山に捨てた親代わりの伯母を、明月の輝き...
おめ‐おめ
[副]《動詞「怖(お)める」の連用形を重ねた語》恥ずべきことと知りながら、そのままでいるさま。また、恥とも思わないで平気でいるさま。「今さら—(と)帰れない」「よくも—(と)来られたものだ」
おもい‐しずま・る【思ひ鎮まる】
[動ラ四] 1 心が落ち着く。気持ちがしずまる。「そのほど過ぎなば、世にあるべきと—・りて」〈浜松・四〉 2 もの静かに落ち着いている。冷静である。「あまりうるはしき御有様のとけがたく恥づかしげ...
おも‐かくし【面隠し】
《「おもがくし」とも》 1 恥ずかしさに顔を隠すこと。「玉かつま逢はむと言ふは誰(たれ)なるか逢へる時さへ—する」〈万・二九一六〉 2 恥ずかしさを紛らすこと。てれ隠し。「—にや…まめごとをのた...
おも‐かく・す【面隠す】
[動サ四]《「おもがくす」とも》 1 恥ずかしさに顔を隠す。「相見ては—・さるるものからに継ぎて見まくの欲しき君かも」〈万・二五五四〉 2 醜いもの、汚いものの表面を覆い隠す。「あやしき賤(しづ...
おも‐しろ【面白】
《形容詞「おもしろし」の語幹》おもしろいこと。「今のあさはかなるも、昔の跡に恥ぢなくにぎははしく、あな—と見ゆる筋はまさりて」〈源・絵合〉
面(おもて)置(お)・く
顔向けをする。多く「面置かむ方(かた)なし」の形で、恥ずかしくて顔向けができない意に用いる。「—・かむ方なくぞおぼえ給ふや」〈源・真木柱〉
おもて‐ぶせ【面伏せ】
[名・形動]恥ずかしくて顔を伏せるほどであること。また、そのさま。不名誉。おもぶせ。「自分の品行の修まらないところから、何となく—な気がしだして」〈荷風・つゆのあとさき〉