はい【悖】
[音]ハイ(漢) [訓]もとる 道理に外れる。もとる。「悖徳・悖反・悖理・悖戻(はいれい)/狂悖」 [補説]「背」を代用字とすることがある。
はい‐ぎゃく【悖逆】
正しい道などにそむくこと。「人を己れの慾情の為に殺害するの—なるを知る」〈透谷・心機妙変を論ず〉
はい‐とく【背徳/悖徳】
道徳にそむくこと。「—行為」「—者」
はい‐はん【背反/悖反】
[名](スル) 1 相いれないこと。食い違うこと。「二律—」 2 従うべきものにそむくこと。違背。「命令に—する」
はい‐らん【悖乱】
道理に逆らい、正道を乱すこと。道に外れた行いをすること。
はい‐り【背理/悖理】
道理にそむくこと。論理に反していること。「—の論法」
はい‐れい【背戻/悖戻】
[名](スル)そむくこと。さからうこと。「国家の本旨本体に—せる変性多頭の国あり」〈津田真道訳・泰西国法論〉
はい‐れい【背礼/悖礼】
礼儀にそむくこと。また、習俗に反する礼儀。
もと・る【悖る/戻る】
[動ラ五(四)] 1 道理にそむく。反する。「人の道に—・る」 2 ねじり曲がる。ゆがむ。また、ゆがめる。「故(ことさら)に己が口を—・りて」〈霊異記・中〉