おう‐のう【懊悩】
[名](スル)なやみもだえること。煩悶(はんもん)。「行き詰まって—する日々」 [ト・タル][文][形動タリ]悩みもだえるさま。「腕を拱(く)み顋(あご)を襟に埋めて—たる物思いに沈んだ」〈...
く‐のう【苦悩】
[名](スル)あれこれ苦しみ悩むこと。「—の色が濃い」
こ‐ぼんのう【子煩悩】
[名・形動]自分の子を大変かわいがるさま。また、その人。「—な父親」
ご‐のう【御悩】
貴人の病気を敬っていう語。ご病気。おんなやみ。「—の刻限に及んで、東三条の森の方より黒雲一むら立ち来て」〈平家・四〉
のう【悩〔惱〕】
[常用漢字] [音]ノウ(ナウ)(呉) [訓]なやむ なやます 1 思いわずらう。なやむ。なやみ。なやます。「悩殺・悩乱/懊悩(おうのう)・苦悩・煩悩(ぼんのう)」 2 病気。「御悩」
ひゃくはち‐ぼんのう【百八煩悩】
仏語。人間の心身を悩まし迷わせる煩悩。数の多いことを百八と示したもの。一説に、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれに悩みが六つあって36、これを過去・現在・未来にそれぞれ配して合計108とする。
ぼん‐のう【煩悩】
《(梵)kleśaの訳。苦悩・心痛の意》仏語。身心を悩まし苦しめ、煩わせ、けがす精神作用。貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)は根元的な煩悩として三毒という。染。結。垢(く)。「—にさいなまれる」「...