うつ‐もん【鬱悶】
心が晴れ晴れせず悩み苦しむこと。また、その気持ち。「—の心しのびがたく」〈一葉・うもれ木〉
く‐もん【苦悶】
[名](スル)肉体的または精神的に苦しみもだえること。「—に満ちた顔」「日夜—する」
しゅう‐もん【愁悶】
嘆き苦しむこと。「この時大いに失望し、—特(こと)に深く」〈中村訳・西国立志編〉
はい‐もん【排悶】
心のもだえを晴らすこと。憂さ晴らし。「号泣、涕涙、その他凡て自然の許す限りの—的手段を尽したる後」〈漱石・倫敦塔〉
はん‐もん【煩悶】
[名](スル)いろいろ悩み苦しむこと。苦しみもだえること。「独りで—する」
ふん‐もん【憤悶】
[名](スル)「憤懣(ふんまん)」に同じ。「遺恨胸中に溢れ、—顔色に見(あら)われ」〈織田訳・花柳春話〉
もん【悶】
もだえること。煩悶。「酒をもて—を解(げ)すという年上の友」〈啄木・忘れがたき人々〉
もん【悶】
[音]モン(呉) [訓]もだえる 1 もだえ苦しむ。「悶死・悶絶・悶悶/苦悶・煩悶」 2 もつれる。「悶着」
もん‐もん【悶悶】
[ト・タル][文][形動タリ]悩み苦しむさま。「—として夜を明かす」
ゆう‐もん【憂悶】
[名](スル)思い悩み、苦しむこと。「事業の不振に—する」