そう【惣】
室町時代、農村の自治組織。名主の中から選ばれた乙名(おとな)・年寄・沙汰人(さたにん)などを中心に、寄合によって掟(おきて)を定め、入会地(いりあいち)・灌漑(かんがい)用水などの共同管理や年貢...
そう【惣】
[人名用漢字] [音]ソウ(漢) 全部をまとめる。すべる。すべて。「惣菜(そうざい)・惣領」 [補説]「総」と通用。 [名のり]のぶ・ふさ・おさむ・みち
そう‐か【総嫁/惣嫁】
江戸時代、上方(かみがた)で、街頭に立って客を引く最下級の売春婦。そうよめ。
そう‐けんぎょう【総検校/惣検校】
1 中世、荘園や公領の職名。在地の最高責任者。 2 中世、大寺社におかれた僧職。寺務の全体を総括した。 3 室町時代以降、当道の最高責任者。全国の盲人を統轄した。
そう‐さく【総作/惣作】
江戸時代、耕作者のいない田畑を、村や組などの共同所持として耕作し、年貢を負担すること。
そう‐ざい【総菜/惣菜】
日常のおかず。副食物。
そうざい‐パン【総菜パン】
⇒おかずパン
そう‐じとう【総地頭/惣地頭】
一定地域の地頭を統轄する職。特に、鎌倉時代、領地を分割相続した小地頭の庶子たちを統率した、一族の嫡流を継ぐ者。惣領地頭。
そう‐じゃ【総社/惣社】
《「そうしゃ」とも》いくつかの神社の祭神を1か所にまとめて祭った神社。平安時代、参拝や祭祀(さいし)の便宜のために、国司が国内諸社の神霊を国府の近くに勧請(かんじょう)したのが起源。郡・郷などの...
そう‐そん【惣村】
「惣」に同じ。また、惣によって運営される村落のこと。