い‐しゅ【意趣】
1 恨みを含むこと。また、人を恨む気持ち。遺恨(いこん)。「—を晴らす」 2 心の向かうところ。意向。「格調高雅、—卓逸」〈中島敦・山月記〉 3 無理を通そうとすること。意地。「二人はわざと—に...
いしゅ‐うち【意趣討ち】
恨みを晴らすために、その相手を討ち取ること。意趣斬り。「—か時の口論か」〈浄・川中島〉
いしゅ‐がえし【意趣返し】
[名](スル)恨みを返すこと。しかえし。復讐(ふくしゅう)。「明日学校で—されると云う恐れがあるので」〈谷崎・少年〉
いしゅ‐ぎり【意趣斬り】
恨みによって人を斬ること。いしぎり。「脳を打ち砕き、とどめを刺してござるが、—か」〈伎・幼稚子敵討〉
いしゅ‐ばらし【意趣晴(ら)し】
しかえしをして恨みを晴らすこと。
いしゅ‐ふし【意趣節】
《「節」は苦情の意》恨みになるようなところ。恨みや難くせ。「閑心さまも、長兵衛も、切れてしまへば—ないといふもの」〈伎・吾嬬鑑〉