お・る【愚る】
[動ラ下二]愚かになる。心を奪われる。「花に—・れつつ聞こえあへり」〈源・胡蝶〉
おれおれ・し【愚れ愚れし】
[形シク]愚かしい。いかにもぼんやりしている。「もとより、—・しき人の心にて」〈源・手習〉
おれ‐もの【愚れ者】
おろかもの。ばかもの。しれもの。「深き労なく見ゆる—も」〈源・絵合〉
おろ‐か【愚か】
[形動][文][ナリ]《「疎か」と同語源》 1 頭の働きが鈍いさま。考えが足りないさま。「彼の言葉を—にも信じてしまう」 2 ばかげているさま。「戦争など—なことだ」 3 未熟なさま。「この芸に...
おろか‐し・い【愚かしい】
[形][文]おろか・し[シク]愚かである。ばかげている。「—・い行為」 [派生]おろかしげ[形動]おろかしさ[名]
おろか‐もの【愚か者】
おろかな人間。愚者(ぐしゃ)。
ぐ【愚】
[名・形動]おろかなこと。ばかげたこと。また、そのさま。「—を犯す」「—な男」「尾鰭(おひれ)を附けて—な評判をしておった」〈魯庵・社会百面相〉 [代]一人称の人代名詞。自分のことをへりくだ...
ぐ【愚】
[常用漢字] [音]グ(呉)(漢) [訓]おろか 1 おろか。ばか。「愚痴・愚鈍・愚民・愚問・愚劣/暗愚・頑愚」 2 ばかにする。「愚弄(ぐろう)・愚民政策」 3 おろかな者。「下愚・賢愚・衆愚...
ぐ‐あん【愚暗/愚闇】
おろかで道理がわからないこと。暗愚。「無才—の身をもって」〈平家・二〉
ぐ‐あん【愚案】
1 おろかな考え。ばかげた意見。 2 自分の考えをへりくだっていう語。愚見。