かい【懈】
[音]カイ(漢) ケ(呉) [訓]おこたる おこたる。なまける。「懈惰(かいだ)・懈怠(かいたい)・懈怠(けたい)」
かい‐たい【懈怠】
1 法律用語。 ㋐ある義務を怠ること。民法上、過失と同義とされる。 ㋑一定の訴訟行為をなすべき期日にそれを怠り、また期間内に一定の訴訟行為をしないで過ごすこと。 2 「けたい(懈怠)」に同じ。
かい‐だ【懈惰】
なまけること。おこたること。懈怠(かいたい)。「—怠慢」
け【怪/芥/懈】
〈怪〉⇒かい 〈芥〉⇒かい 〈懈〉⇒かい
け‐たい【懈怠】
1 《近世ごろまでは「けだい」》なまけること。おこたること。怠惰。「—の心が生じる」 2 仏語。善行を修めるのに積極的でない心の状態。精進(しょうじん)に対していう。
け‐まん【懈慢】
1 怠けること。なおざりにして努めないこと。怠慢。 2 「懈慢界(けまんがい)」の略。
けまん‐がい【懈慢界】
仏語。極楽往生の願いを自力で達成しようとする者が生まれる世界。快楽が多く、極楽浄土に生まれようとする本来の目的を見失うという。
たゆ・い【弛い/懈い】
[形][文]たゆ・し[ク] 1 疲れて力が出ない。だるい。「腕の—・くなるのも苦にせず」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉 2 気がきかない。心の働きが鈍い。「あやしく—・くおろかなる本性(ほんじゃう)に...
たゆ‐げ【弛げ/懈げ】
[形動][文][ナリ]疲れてぐったりしたさま。だるそうなさま。「—に頰杖をついている」
だる・い【怠い/懈い】
[形][文]だる・し[ク]《「たるい」とも》 1 疲れや病気などで、からだを動かすのがおっくうである。かったるい。「高熱で全身が—・い」 2 しまりがない。ゆるい。「縄ガ—・イ」〈和英語林集成〉...