なり‐おと・る【成り劣る】
[動ラ四]昇進が遅れる。「叔父にて甥に—・るやうやはある」〈落窪・四〉
なり‐かえ・る【成り返る】
[動ラ四] 1 もとのようになる。もとどおりになる。「今めかしくも—・る御有様かな」〈源・若菜上〉 2 裏返る。ひっくり返る。「さを鹿のしがらみふする秋萩は下葉や上に—・るらむ」〈拾遺・雑下〉 ...
なり‐かわ・る【成(り)代(わ)る/為り変(わ)る】
[動ラ五(四)] 1 臨時にその人の代わりとなる。「本人に—・りましてお礼を申し上げます」 2 別のものになる。「山林がすっかり宅地に—・る」
なり‐がら【成り柄/成り束】
除目(じもく)のとき、成り文(ぶみ)をこよりで束ねたものの称。なりづか。
なりき‐ぜめ【生り木責め/成り木責め】
小正月の行事。一人が果樹を祝い棒でたたいたりして「なるかならぬか、ならねば切り倒す」とおどすと、もう一人が木に代わって「なります、なります」と言い、果実がよくなることを約束させるまじない。木呪(...
なり‐き・る【成(り)切る】
[動ラ五(四)]すっかりそのものになる。「主人公の役柄に—・る」
なり‐きん【成(り)金】
1 急に金持ちになること。また、その人。「土地—」 2 将棋で、駒が敵陣に入って金将と同じ働きをするようになったもの。
なりきん‐そう【成金草】
フチベニベンケイのこと。葉が円形で硬貨に似ることからともいう。
なり‐こま【成(り)駒】
将棋で、敵陣に入って成った駒。→成る9
なり‐さがり【成(り)下(が)り】
地位・財産などを失うこと。落ちぶれること。また、その人。