なり‐て【成(り)手】
それになる人。それになろうという人。「幹事の—がない」
なり‐どし【生り年】
1 果実のよくなる年。成り年。表年。「柿の—」→裏年 2 ⇒マスティング
なり‐な・る【成り成る】
[動ラ四] 1 でき上がる。「我が身は—・りて成り合はざる処一処あり」〈記・上〉 2 次々になる。「男子、女子あまた生みつづけて、またそれが妻男(めをとこ)に—・りしつつ」〈宇治拾遺・四〉
なり‐のぼ・る【成り上る】
[動ラ四]高い地位に上る。なりあがる。「聞こえし人々の、めやすく—・りつつ」〈源・竹河〉
なり‐は・てる【成(り)果てる】
[動タ下一][文]なりは・つ[タ下二] 1 すっかりその状態になる。すっかり達成する。「功—・てる」 2 みじめな状態になる。落ちぶれてしまう。「負け犬に—・てる」
なり‐ぶみ【成り文】
平安時代、太政官から奏請して勅許された文書。
なり‐ぼし【成(り)星】
《「一つ星見つけた、長者になろう」というわらべ唄から生じた語という》急に富貴になること。にわか成り金。できぼし。
なり‐まさ・る【成(り)増さる】
[動ラ五(四)]ますますそういう状態になる。いよいよその度合いが増す。「夢は美しく—・る」〈康成・招魂祭一景〉
なり‐もてゆ・く【成りもて行く】
[動カ四]だんだんそうなっていく。「ただいふ言葉も、口惜しうこそ—・くなれ」〈徒然・二二〉
なり‐ゆき【成(り)行き】
1 物事が次第に変化していくようすや過程。また、その結果。「事態の—を見守る」「—にまかせる」 2 「成り行き注文」の略。