あざれ‐がま・し【戯れがまし】
[形シク]ふざけたようすである。ふまじめである。「すきずきしう—・しき今様の人の」〈源・胡蝶〉
あざれ‐ば・む【戯ればむ】
[動マ四]ふざけているような態度をとる。好色めいたふるまいをする。「例は、かやうに長居して—・みたる気色(けしき)も見え給はぬを」〈源・夕霧〉
ざれ【戯れ】
ふざけること。たわむれること。じゃれ。「—も昂(こう)ずれば喧嘩(けんか)になる」
ざれ‐うた【戯れ歌】
1 こっけいみのある和歌。また、狂歌。ざれごとうた。 2 こっけいな内容の歌。また、こっけいでひわいな歌。
ざれ‐え【戯れ絵】
1 こっけいな絵。また、たわむれに描いた絵。戯画。 2 簡略に描いた絵。略画。「—をざっとかきて進ぜたれば」〈虎明狂・金若〉
ざれ‐がき【戯れ書き】
おもしろ半分に書いた文章や書画。
ざれ‐く【戯れ句】
こっけいな内容の句。また、たわむれに作った句。狂句。
ざれ‐ごころ【戯れ心】
たわむれの心。しゃれっけ。風流心。「田舎びたる—もてつけて」〈源・東屋〉
ざれ‐ごと【戯れ事】
《「ざれこと」とも》ふざけてする事柄。冗談事。
ざれ‐ごと【戯れ言】
《「ざれこと」とも》ふざけて言う言葉。冗談。