あと‐つけ【後付け/跡付け】
1 江戸時代、客の乗った馬の後方に荷をつけること。また、その荷。武士の乗る場合は多く刀箱であった。「—あけて路銀のうち十両、当分入り用に使ひ給へと渡せば」〈浮・新可笑記・五〉 2 芸者が付き添い...
おさめ‐てぬぐい【納め手拭い】
神社や寺に奉納した手拭い。願主の名前や紋などを入れて御手洗(みたらし)のところなどにつるしておく。
お‐てふき【御手拭き】
「手拭き」の美化語。
かがみ‐ばこ【鏡箱/鏡匣/鏡筥】
平安時代以後、寝殿に置いた調度の一。円形または八つ花形で脚のついた台の上にのせ、鏡・汗手拭(あせたなごい)・領巾(ひれ)などを入れた。
きくごろう‐じま【菊五郎縞】
浴衣(ゆかた)・手拭(てぬぐ)いなどに用いられる格子縞の一種。歌舞伎役者の3世尾上菊五郎が用いて流行したもの。4本と5本の筋を組み合わせた格子の中に「キ」と「呂」の文字を交互に配し、四と五を加え...
こめや‐かぶり【米屋被り】
《「こめやかむり」とも》米屋・搗(つ)き屋などが、糠(ぬか)がかかるのを防ぐためにする手拭いのかぶり方。手拭いで頭をすっぽり包み、両端を後頭部で結ぶもの。
ご
枯れ落ちた松葉。「—を焼(た)いて手拭ひあぶる寒さかな」〈笈日記〉
さき‐あや【先綾】
さいたま市岩槻(いわつき)区付近に産する緻密(ちみつ)な白綿織物。手拭い・肌着などに用いる。
さん‐じゃく【三尺】
1 1尺の3倍。かね尺で約91センチ。鯨尺で約114センチ。 2 「三尺手拭い」の略。 3 「三尺帯」の略。 4 法律のこと。→三尺法
たんか‐の‐くちびる【丹花の唇】
赤い花のように魅力的な美人の唇。「薄汚なき手拭無遠慮に—を掩いし心無さ」〈露伴・風流仏〉